
カメラ好きであればほとんどの人が持っている三脚ですが、みなさん正しい使い方と収納方法を知っていますか?
三脚を正しい使い方で使わないと、大事なカメラを危険にさらしてしまうことだってあります。今日は三脚の正しい使い方と収納方法を覚えて、安全な写真撮影を楽しみましょう!
三脚の使い方
三脚の脚は太い方から伸ばしていく
まずは三脚の脚の伸ばす順番についてです。三脚の脚は三段や四段伸ばせるものが多いと思いますが、脚を伸ばすときは二段目の太い方から伸ばしていきます。
三脚は高くすればするほど安定感を失います。その時に脚は細いよりも太い方が安定感が増しますし、それによって手ぶれの発現も抑えられるのです。
三段目や四段目の脚は、どうしても高さが足りない時にだけ使用し、それ以外はなるべく太い上の方の脚を使うようにしましょう。

必ず太い方から使う
三脚の向きはレンズの向きに脚がくるように構える
三脚を使う時にもっとも大事なのが三脚の向きです。
三脚は必ずレンズ側に脚が一本くるように構えましょう。

足はレンズと同じ向きに一本だけ前に出す。
レンズ側の脚がハの字型になっていると、カメラに負荷がかかった時に簡単に倒れてしまいます。しかし脚を一本前に向けていれば、前の脚がストッパーになりカメラが倒れにくくなるのです。
万が一前方から負荷がかかって倒れてきたとしても、後方には自分がいるのでカメラをキャッチでき、前にも後ろにも安全な構え方になるのです。
三脚の収納の仕方
脚をしまうときは細い方から
先ほど脚を伸ばすときは太い方から伸ばしましたが、しまうときは順番が逆になり、細い方からしまっていきます。
理由はわかりますよね?不安定になりがちな細い方を先にしまうことで、なるべく三脚の安定性を保つためです。
パン棒は分解してしまう
知っている方も多いかとは思いますが、三脚は結構分解できます。例えば三脚のパン棒なんかはくるくる回しているうちに取れてしまいます。

三脚の傾きなどをコントロールするパン棒
取れたパン棒はもう一つのパン棒とくっつけることができるタイプのものも多くあります。

短い方のパン棒を長い方のパン棒にくっつけることができます。
スタンドバックの中には、サイドポケットが付いているものもありますので、そこに外したパン棒をしまうというのも一つの手段です。
さらにエレベーターのハンドル部分もコンパクトになります。こちらもしっかりと収納。

ハンドル部分も飛び出ないように収納。
ここまで三脚をコンパクトに収納するにはもちろん理由があります。パン棒やエレベーターのハンドル部分はそのままにしているとスタンドケースに入れていても出っ張りが出てしまいます。
出っ張っているということは、周りのものに余計ぶつかりやすくなるということ。そうなるとふとした時に壁や電柱、床にぶつけてパン棒やハンドル部分が曲がったり折れたりする原因につながるのです。
先ほどのエレベーターのハンドル部分の写真をよく見ていただくとわかるように、実は私の三脚のエレベーターハンドルは少し曲がってしまっています。収納を怠ったために、ハンドル部分が曲がってしまったのです。
幸いまだ使えますが、これがさらに曲がってしまっていたら、ハンドル部分が引っかかってエレベーターが使用できなくなってしまった可能性もあるわけです。
私を反面教師として、皆さんは面倒臭がらずになるべくコンパクトに収納するようにしましょう。

しっかりとコンパクトに収納
三脚のメンテナンス
三脚もカメラと同じように定期的にメンテナンスするようにしましょう。特にアルミ素材のものはずっと使っていないと固まってしまって動きが悪くなったりすることもあります。
なるべく固まらないように定期的に動かしてあげるなどしたほうがいいでしょう。
また三脚はカーボンやアルミ素材ものが多いため、あまりサビついたりはしにくいのですが、すべてがアルミやカーボンでできているわけではありません。細かい部品などはサビ付いたりすることもあるので、雨に振られた時などはこまめに乾拭きをしてあげるなどの気遣いは必要です。
また脚やエレベーター部分などは使っているうちに滑りが悪くなったりもします。そんな時にはワセリンをつけた布などで拭いてあげると、滑りがよくなります。昔アシスタントをしていた時には、月一くらいで三脚の掃除やワセリン塗りなどをさせられていました。
今はそんなにこまめにやってないですが…笑
ホコリや砂には要注意!
三脚にとっての一番の敵はホコリや砂です。ホコリや砂が三脚のエレベーターや脚の間に挟まってしまうと、詰まって動かなくなってしまうからです。家で保管する時にはホコリがかぶらないようにカバーをしたりケースに入れるなどしておきましょう。
また砂丘など砂埃の多い場所で撮影した時には布でしっかり砂を落としてから収納するなどの気遣いが必要です。
マナーを守って使おう
三脚は写真撮影に欠かせないアイテムの一つですが、マナーはしっかり守って使うようにしましょう。
例えば富士の樹海などでは苔の上に三脚を立ててはいけなかったり(そもそも人も苔の上に立ち入ってはいけませんが)、観光地は特に厳しくルールを決めているところが多くあります。
人混みで三脚を立てると通行人の邪魔にもなりますし、足を引っ掛ける可能性など危険性もあります。
最近では写真を趣味にする人たちのマナーがとても問題視されています。写真を撮るということがこれ以上悪い目で見られないように、みんなでマナーを守って楽しむようにしましょう。
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