
デジカメを購入する際に私たちは主に三種類の中から選ぶことになります。それがコンデジとミラーレス、そして一眼レフです。しかし、これらの違いって知っていますか?カメラに詳しくない人からすれば、一眼レフは値段が高くてプロ用…?くらいにしか認識していないというのが実際のところだと思います。今回は、そんなカメラ初心者だけど、これからカメラを購入したいと思っている方向けに、コンデジとそれ以外のカメラがどう違うのかということについて4つの視点から解説し、それぞれがどんな人向けなのかを書いていきます!
視点その① コンデジは手軽さが一番売り
皆さんも知っての通り、コンデジとは「コンパクトデジタルカメラ」の略称です。その名の通り、コンデジの一番の魅力はその手軽さにあると言えます。ミラーレスや一眼タイプのカメラはどうしてもボディ自体が大きくなりがちです。
しかもコンデジは電源を切ればレンズがボディの中に収納されるタイプがほとんどで、カバンの中でもかさばらないどころか、ズボンや上着のポケットに入れて持ち歩けるなど、持ち運びに便利です。旅行や遊びで持って行くのにも億劫にならないというのはポイントが高いですね。
視点その② コンデジはレンズ交換ができない
コンデジとその他二つのカメラの大きな違いはレンズ交換ができるかできないかという点にあります。もちろんミラーレスカメラと一眼レフカメラはレンズ交換ができますが、コンデジはレンズとボディが一体型になっているカメラですのでレンズの交換ができません。
レンズ交換ができないと写真の画角に制限が出るため表現の幅が狭まりますが、一方でレンズ交換前提にするとレンズをいくつも購入しなくてはならないため、お金がかかります。一概にどっちがいいとは言い切れません。
さらに上でも書いたように、デジカメはレンズがボディの中に収納されるような設計になっているので持ち運びに便利ですが、レンズの突き出たミラーレスや一眼レフは、レンズ部分がかさばる上に傷つけないようにケアしなくてはいけないため、軽い気持ちで持ち運びができません。その上交換レンズも持ち歩くと考えるとなかなか面倒ではありませんか?
写真のためにそこまで頑張れるかどうかが、コンデジを選ぶか一眼タイプのカメラを選ぶかの境界線になってくるかと思います。
視点その③ コンデジはボケ味では勝てない
コンデジが一眼タイプに敵わない要素はいくつもありますが、代表的なものとして挙げられるのはボケ味だと思います。
ちょっと専門的な話になりますが、、そもそも写真のボケ味の強さはカメラのイメージセンサー(撮像素子)サイズによって変わります。イメージセンサーサイズとはかなり雑にいうと、絵を描くときのキャンバスみたいなもので、そこに映った映像が写真として出来上がります。そしてそのイメージセンサーが大きければ大きいほどボケが強くなります。ところが、コンデジの場合はミラーレスや一眼レフに比べてイメージセンサーが小さいため、どうしてもボケ味は弱くなってしまうのです。
とはいえ最近のコンデジも進化しており、センサーサイズがこれまでよりも大きなものを搭載できるようになってきていて、ボケ味の強い写真が撮れるカメラも出てきています。最近だと、コンデジでも1.5型くらいのものまで出ているのですが、ボケは絶対に外せない!という方はこの1.5型というワードを店員さんに伝えて相談してみるといいですね。ただセンサーサイズが大きくなればなるほど、当然値段も高くなってきますので、そこはお財布との相談かと思います。
レンズのF値にも注目!
ボケ味にこだわりたい人は、カメラに搭載されているレンズのF値にも注目してみましょう。F値は写真のボケ味をコントロールする値で、数字が小さければ小さいほどボケ味が強くなります。レンズには必ず、いくつのF値なのかと言うことが書いてあるので、買うときに注意してみるといいでしょう。
またF値はボケ味だけでなく、写真の明るさにも関係しています。F値の小さなレンズを搭載しているカメラの方が暗所での撮影にも強いので、そういった面でもオススメです。レンズの枠に書いてある英語や数値がレンズの性能を表している。
F値について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
コンデジの選び方
コンデジを買うときにはどこに注目して買えばいいのでしょうか?ポイントはスマホと比べてどうなのか?に尽きると思います。今ではある程度の写真であればスマホで十分キレイに撮れてしまいます。スマホとさほど変わらないカメラを買ってもお金がもったいないので、どこがスマホと比較して優れているのか?ということを意識して買うといいですね。では具体的にチェックするポイントをお教えします。
F値
上でも書いたように、レンズのF値は写真の品質に大きく関わる要素の一つです。なるべく数値の小さい明るいレンズを使っているものを選ぶようにしましょう。F値が小さければ小さいほど明るく、ボケ味の強い写真が撮れるようになります。
センサーサイズ
これも上で書きましたね。センサーサイズが大きい方がボケがキレイに表現でき、画質も高い写真が撮れるようになります。

ズーム機能
スマホの弱点はズームの弱さにあります。スマホはデジタルズームというズーム機能を使っていて、ズームをすると写真が荒れてしまいます。最近のコンデジだと光学式ズームという方式を使っており、デジタルズームに比べて画像が荒れないというのがメリットです。また物によりますが、ズームの倍率もスマホよりも圧倒的にアップにできるカメラが多くあります。コンデジを選ぶ際には、ズーム倍率が何倍かにも注目して選んでみましょう。
倍率が高いカメラを買えば、ミラーレスや一眼レフのようにレンズの種類を集めなくてはいけないカメラよりも圧倒的にコスパはよくなります。
旅行で使う程度であればコンデジでOK!
カメラを買うにあたって、コンデジかミラーレスか一眼レフか悩むと思いますが、どれがいいかは用途によって変わります。旅行で思い出の写真を撮る程度であればコンデジで十分ですが、一方で作品撮りや仕事で使うにはコンデジは向いていないので、ミラーレスか一眼レフカメラを買いましょう。