単焦点レンズのメリットとデメリットとは?その特徴と使い方

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単焦点レンズの特徴と使い方

カメラのレンズは標準レンズ、望遠レンズ、広角レンズの三種類に大きく分けられると以前書きましたが、他にも二種類で分類することができます。それはズームレンズと単焦点レンズです。
巷ではズームレンズよりも単焦点レンズが素晴らしいなどともてはやされていますが、単焦点レンズがいいと言われる理由は何なのでしょうか?今回は単焦点レンズのメリット・デメリット、そしてその特徴と使い方について書いていきます。

単焦点レンズはズームのできないレンズ

そもそも単焦点レンズって何?という方のために、簡単に単焦点レンズの基礎知識を書いていきます。

みなさんズームレンズと言われればどんなレンズのことかすぐに想像ができると思います。単焦点レンズは簡単に言うとその反対のレンズだと考えてもらえるとわかりやすいです。
ズームレンズはその名の通り、ズームすることができるレンズのことを指しますが、単焦点レンズは焦点距離が一つしかない、ズームのできないレンズのことを指します。つまり焦点距離が50mmの単焦点レンズの場合、そのレンズでは50mmの画角でしか写真が撮れないわけです。(焦点距離の意味がわからない方は過去記事を参考にしてください。
ちなみにズームレンズに標準、望遠、広角があるように、単焦点にも24、50、100mmなどとそれぞれの焦点距離のレンズのラインナップがあります。

ズームレンズと単焦点レンズの見分け方

超初級者向けですが、一応見分け方を書いておきます。
ズームレンズと単焦点レンズの大きな違いは、やはり焦点距離になります。ズームレンズの場合、焦点距離は70〜200mmなどと二つの数字が記載されていますが、単焦点にはこの部分に50mmなどと一つしか数字が記載されていません。ここだけ注目してい買えば間違えることはまずありません。

緑の輪で囲まれている部分が焦点距離。このレンズの場合は24-105mmのズームレンズ。

緑の輪で囲まれている部分が焦点距離。このレンズの場合は24-105mmのズームレンズ。

単焦点レンズのメリット

では、単焦点レンズがいいともてはやされるのは何故ででしょうか?単焦点レンズのメリットに迫ります。

単焦点レンズは明るい

一番よく言われるのが明るいということです。単焦点レンズはレンズの構成上、ズームレンズよりも光が多く取り込める設計になっています。ズームレンズの場合、開放値 はよくてF2.8までのレンズが多いのに対し、単焦点レンズでは開放値F1.4などざらにあります。レンズが明るいと、暗い場所での撮影でも手ブレを起こさずに撮影ができたり、ISO感度を上げる必要がないため画質を落とさずに撮影することができます。

またパーティー会場などの暗い場所で撮影する場合など、ズームレンズだと暗くてAFでピントが合わせられない事がありますが、単焦点レンズであれば比較的暗くてもAFが迷う事なく合わせやすい傾向にあります。

ボケみが強く画が綺麗

上でも書いたように、単焦点レンズは開放値がF1.4までのものが多くあります。F値は開放にすればするほどボケみが強くなるので、当然ズームレンズよりも開放値のより小さい単焦点レンズの方がボケみが強くなるのです。

またただ単にボケるだけでなく、ボケみの美しさも単焦点に軍配が上がります。ズームレンズの場合そのレンズの特性上、どんな焦点距離でもある程度の画質が保てるように設計する必要がありますが、例えば50mm単焦点の場合は50mmだけに特化したそれ専用のレンズを作ればいいので、設計に無理がなくボケみも画質も美しいレンズにすることができるのです。

ズームレンズよりも安価に購入できる

単焦点レンズはズームレンズよりも比較的安く買えるのもメリットの一つです。ズームレンズはどうしても10万以上するものが多いのに対し、単焦点レンズは数万円で、しかもより明るいレンズが多くあります。

ただ、ズームレンズが様々な状況での撮影にも対応できるのに対して、単焦点は単一焦点距離でしか撮影できないことを考慮すると、どちらがコスパのいいレンズかは明言できません。どんな撮影をするのかによって、単焦点でもいいのか、ズームレンズの方がいいのかは違うので、自分の使用用途をはっきりさせてから購入するといいですね。

単焦点レンズのデメリット

さて、上で見てきたように単焦点レンズにはたくさんのメリットがありますが、一方でデメリットもあります。

撮影に手間がかかる

何度も書いてきたように、単焦点レンズは一つの焦点距離にしか対応していません。なので50mmの単焦点レンズを使っていてそれよりも広い画角で写真を撮りたい場合、50mmよりも短いレンズに交換するか自分で足を動かして写真を撮る必要があり、そうしている間に決定的瞬間を撮り逃してしまう可能性もあります。

交換レンズが荷物になる

また同様の理由から、単焦点レンズで様々な画角の写真を撮ろうとした場合、24,50,85,100mmなど最低でも4本の交換レンズが必要で、どうしても荷物になってしまいます。一方でズームレンズであれば24-70mm、70-200mmの二本さえ持っていれば、ある程度の撮影であれば大体カバーできます。
そのため、登山など荷物の多いシチュエーションでは単焦点レンズよりもズームレンズの方が使い勝手がいいでしょう。登山しながらその都度レンズ交換するのも手間になりますしね。

単焦点レンズを使い倒すことで、写真が上手くなる

かの有名なロバートキャパはこんな言葉を残しています。
「君がいい写真が撮れないのは、あと半歩の踏み込みが足りないからだよ。」

これはよく言われることですが、いい写真を撮るためには自分の足を動かして写真を撮る必要があります。スームレンズでも確かに綺麗な写真を撮ることはできるのですが、ズームレンズは近づかなくてもズームして遠くから撮れてしまうので、どうしても客観的な写真になってしまいがちです。多くのスナップの巨匠カメラマンたちは、やはり単焦点レンズを持って自分の足を使って写真を撮っていました。勇気を持ってあと一歩近づくことで、より臨場感のある被写体の心に踏み込んだ、感動する写真が撮れるようになるのです。

写真が上手くなりたい人は、単焦点レンズを持って自分の足で写真を撮ることを心がけましょう!

勇気を持って、一歩踏み込んで撮影してみよう!

勇気を持って、一歩踏み込んで撮影してみよう!

単焦点レンズの選び方。オススメは50mm

ひとえに単焦点レンズと言っても様々な種類のものが出ていますが、どれを選べばいいのでしょうか?それは結局何を撮るかによるのですが、基本的には標準レンズに当たる50mm(APS-Cなら35mmが標準レンズ)を選んでおけばどんな撮影にも対応できるでしょう。

スナップ写真を撮るのであれば、50mmもいいですがちょっと広角気味の28mmなんかも私は重宝しています(APS-Cでいうと18mmくらいかな)。50mmでもいいのですが、私は引き絵の方が好きなので50mmだと引きが足りないなぁと思うことが多く、28mmを選びがちです。自分の好みの写真がどんなスタイルかによっても選ぶレンズは変わってきますね。

ちなみに風景が多い方であれば、やはり広角気味のレンズが使いやすいでしょうし、ポートレートであれば85mm(APS-Cで56mmくらい)あたりが一番向いています。それから、花の写真を撮る方であれば100mm(APS-Cで67mmくらい)のマクロレンズなんかも役に立ちますね。(APS-Cとフルサイズの焦点距離の違いについては過去記事を参考にしてください

撮影シチュエーションによってレンズを選ぼう!

単焦点レンズのメリット・デメリットを理解していただけましたか?実際どのレンズを選ぶかは好みにもよりますので、絶対にこれがいいということは決してないのですが、ある程度レンズの特性を理解した上でそれぞれのシチュエーションにどのレンズが適しているのか選べるようになっておくといいですね。

私の場合は、スタジオポートレート撮影やブツ撮り、暗いパーティー会場などのは単焦点レンズを選ぶことが多いですが、それ以外の場合は割とズームレンズを使うことが多いです。特に友人の結婚式を撮影するときなどは、ズームレンズの方が臨機応変に対応できるので重宝します。

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