広角レンズの特徴と使い方。広角レンズが欲しいシチュエーション6選

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広角レンズの特徴と使い方

カメラにはいろいろな種類のレンズがあり、それぞれに特徴があります。より良い写真を撮るためにもレンズの特徴を理解して、その都度どのレンズを使うかを選べるようになっておきたいですね。今回はいろいろあるレンズの中から、広角レンズの特徴と使い方について紹介していきたいと思います。

広角レンズのメリットとデメリット

広角レンズは焦点距離35mm以下のレンズのことを言います。(APS-Cの場合、23mm以下が広角レンズ)

画角が広く撮れる

まず広角レンズの第一の特徴として挙げられるのは、広い画角の写真が撮れるということです。狭い場所で、なるべく大きく写真を映したい場合等にはとても便利なレンズですね。

ダイナミックな表現ができる

広く画角を取れることで、写真自体がダイナミックになるというメリットもあります。私事ですが、昔CGの制作会社で働いていたことがあるのですが、怪獣のCGをでかく映す時には望遠レンズではなく、敢えて広角レンズを使用することで怪獣の迫力を表現する手法を用いていました。

車のスピード感が出て、ダイナミックな写真になった。

車のスピード感が出て、ダイナミックな写真になった。

パースが表現できる

広角レンズは標準レンズや望遠レンズに比べてパースが表現しやすいレンズです。中学校の時に美術の授業で習ったことがあるとは思いますが、パースとは遠近法のことで、パースがでると画に奥行きが出て立体感が出ます。まっすぐ続く道や、線路、それから空にのびるビルや木々なども広角レンズで撮影すると、特有の雰囲気が出ます。

パースが出やすい。

パースが出やすい。

広角レンズは歪みやすい

一方、広角レンズのデメリットとして挙げられるのは、写真が歪んでしまうと言うことです。写真が歪むと、集合写真などを撮影した場合に端の方に立っていた人だけ顔が歪んでしまったり、人物のポートレートを撮影したときに顔が広がって見えたりしてしまいます。ですので、ポートレート撮影をする場合は基本的に広角レンズは使えませんし、集合写真を撮影する場合も、なるべく自分自身が後ろに下がって広角になりすぎないように注意しながら撮影します。

広角レンズお役立ちシチュエーション

部屋の中での撮影

部屋の中は基本的に狭いことが前提になります。狭いと言うことは引きが取れない状態で撮影することになるので、なるべく広角のレンズを使った方が撮れる範囲は広がります。また狭い部屋でも広角レンズを使うことで、広く見える効果がありますので部屋の内観撮影等は広角レンズは必須になります。みなさんも家探しの時に、写真にだまされないように気をつけましょう笑

建物の撮影

建物の撮影にも広角レンズは必須です。特に背の高い建物や奥行きの長い建物などは、普通のレンズでは全体を撮影することができません。しかし、その場合どうしても広角レンズの効果で建物が歪んでしまうので、Photoshopなどで歪みを補正することが前提となってしまうことを考慮しなくてはなりません。

家の外観やビルの外観に使える

家の外観やビルの外観に使える

風景写真

風景等の写真は、広く撮るのが基本ですので広角レンズの方が向いていますね。広角レンズで撮影することで自然のダイナミックさや広大さを表現することができます。また、風景写真の場合はパンフォーカス(全体にピントが合った写真のこと)の方が良いとされています。広角レンズは望遠レンズよりもボケにくいため、そういった意味でも風景写真には広角レンズが向いていると言えます。

風景写真には広角レンズが必須。

風景写真には広角レンズが必須。

ライブ撮影

ライブ撮影もまた広角レンズが大活躍するシーンの一つです。望遠レンズももちろん使うのですが、望遠レンズだけではいまいち全体感が伝わりません。オーディエンスがいっぱいいることや、盛り上がっている雰囲気を出すためには、やはり広角レンズが必要です。また、アーティストと観客がどちらも写っている写真を撮影するためにも広角レンズが必須になってきます。
これに関しては、ライブだけでなく結婚式などのイベントでの撮影時でも当てはまりますので、やはり広角レンズの活用範囲は広いですね。

ライブ撮影。※プライバシー保護のため、顔にぼかしを入れてあります。

ライブ撮影。※プライバシー保護のため、顔にぼかしを入れてあります。

人物撮影

あれ?ポートレートに広角レンズはNGなんじゃないの!?そうです、基本的にはポートレートに広角レンズはNGなのですが、広角レンズの歪みを敢えて用いることで面白い写真が撮れたりします。例えば、広角レンズで上から人物を撮影すると、顔だけ大きくなり、足の方は細く小さく見え、コミカルな表現になります。同じように、サッカーのシュートやボクシングのパンチも広角レンズで撮影すると、足や手が拡大されたように写り、コミカルでダイナミックな印象の写真が撮れたりします。この時のコツとしては、強調したい部分になるべく近づいて撮影することです。
基本的には人物の顔は歪まない方がいいのですが、敢えて広角を使うことで、いつもと一風変わった写真を撮ってみるのも面白いです。

拳がレンズの歪みによって強調され、普通に撮るよりも勢いのある写真になっている。

拳がレンズの歪みによって強調され、普通に撮るよりも勢いのある写真になっている。

奥行きのある場所での撮影

広角レンズの特徴の一つとして、パースが表現しやすいという点が挙げられます。パースとは、美術の授業等で聞いてことがあるかとは思いますが、遠近法のことを指します。パースを表現すると背景に奥行きが出て立体感のある写真になります。

パースが表現できる。

パースが表現できる。

歪みを補正できるカメラ

広角レンズにはつきものの歪みですが、昔はこの歪みを補正して撮影することができるカメラがありました。みなさんも見たことがあるかもしれませんが、それが大判カメラと呼ばれる蛇腹のついたカメラです。大判カメラにはアオリと呼ばれる機能があり、アオリを使えば建物の歪みも補正できる上に、パンフォーカスな写真を撮ることもできる優れものです。それ故にいまでも4×5など大判カメラを使って撮影しているプロは意外と多いです。
デジタルに慣れている我々世代には難しい代物ではありますが、興味のある方は一度使ってみるのもいいですね。

4×5カメラ。今でも作品撮りでたまに使う。

4×5カメラ。今でも作品撮りでたまに使う。

ちなみに、最近ではデジタルでもアオリ機能を持ったシフトレンズというものが出てきており、建築や物撮りなど歪みの許されない撮影をするカメラマンの方の中で使う人が増えているそうです。まぁこの辺りの話はマニアックなレベルに入ってくるので、そんなものがあるんだなぁ程度で流して頂ければ大丈夫です笑

参考:CanonTS-E45mm F2.8 シフトレンズ

広角レンズは表現の幅を広げてくれる

広角レンズは歪みが強くてね…なんて嫌厭される方も多いですが、逆にそのクセを把握して上手く活かせば一風変わった面白い写真が撮れるようになります!冒頭で、怪獣を広角レンズで撮影したという話を書きましたが、同じように動物も広角レンズで撮影すると面白いですよ!コツは強調したい被写体になるべく近づいて撮影することです。みなさんも是非トライしてみてください!

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