あれ?ピントが合わない!最短撮影距離とワーキングディスタンスの話。

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夢中になって撮影をしていて、急にシャッターが切れなくなることはありませんか?データの読み込み速度やレンズの装着などいろいろと原因は考えられますが、もう一つ考えられる理由として最短撮影距離というものがあります。

最短撮影距離

最短撮影距離とは被写体に最も近づける距離のことを言います。もっとアップで撮ろうと、ある一定以上の距離を超えるとピントが合わなくなることがありませんか?それは最短撮影距離を超えてしまっているため、ピントを合わせることができなくなっているのです。

最短撮影距離を超えているため、ペットボトルにピントが合わない。

最短撮影距離を超えているため、ペットボトルにピントが合わない。

canon24-105mm F4の最短撮影距離はここだった。

canon24-105mm F4の最短撮影距離はここだった。

特にオートフォーカスで撮影している場合は、最短撮影距離を超えるとピントが合わずにシャッターが切れなくなることがあります。ピントが合ってなくてもシャッターを切りたい!という場合はマニュアルフォーカスに、もしくはフォーカスロックしてから撮影しましょう。

また、最短撮影距離はレンズから被写体の距離ではなく、カメラの撮像素子から被写体までの距離のことです。と言っても、撮像素子なんてどこにあるのか分からないよ…と思いがちですが大丈夫です、カメラの頭あたりを見てみてください。画像にあるような○に線が入っているマークが書いてあると思いますが、この部分が撮像素子の位置を表しています。(機種によってこのマークが右端にあったり、カメラ下の部分に書いてあったりするので探してみてください。)

最短撮影距離

レンズによって最短撮影距離は変わる

さてそんな最短撮影距離ですが、実はレンズによってその距離は変わります。マクロというレンズを聞いたことはありませんか?マクロレンズは接写に向いているレンズで、最短撮影距離が短い、撮影倍率が大きいという特徴があり、普通のレンズよりも被写体を大きく映すことができるという特徴があります。
もっと被写体に近づいて撮影したいけど、これ以上ピントが合わない!という時はマクロレンズを使ってみましょう。
接写という意味では、マクロに強いコンデジもかなり寄って撮影することができます。最近のコンデジの場合マクロモードの設定ができる機種が多く、カメラによっては最短撮影距離が1cmまで寄れるものまであります。

ちなみに、物を大きく撮りたい場合は最短撮影距離よりも撮影倍率の方が重要です。等倍撮影が可能なマクロレンズを使うことをお勧めします。(これについては別途マクロレンズの記事にて詳しく説明します。)

ワーキングディスタンス(WD)

最短撮影距離とセットでよく話題に出てくるのがワーキングです。撮影距離が撮像素子から被写体までの距離なのに対し、ワーキングディスタンスはレンズの先端から被写体までの距離のことを指します。ですので、最短撮影距離が短くなればなるほど、被写体に寄れる距離が短くなるので、ワーキングディスタンスもレンズに寄って変化します。このワーキングディスタンスと最短撮影距離を混同している人がたまにいるので気をつけましょう。
ちなみに、以前被写界深度の記事で、被写体に近づけば近づくほどボケ味は強くなると書きましたが、ここで言い直すと、ワーキングディスタンスが短いほどボケ味が強くなると言えます。

被写体に近づき過ぎに注意!

大きく物を撮りたいからと言ってあまり夢中になって被写体に寄ろうとすると、レンズをぶつけて傷つけてしまう恐れもあるので、接写の場合撮影時のカメラ周囲には注意が必要です。また近づきすぎると被写体に寄っては、表面に反射して自分自身が映り込んでしまったり、光を遮って暗くなってしまう等の弊害もあります(特にライトを使って物撮りをする場合は、あまり近づくとレンズ自体の影が被写体に被ってしまう場合もあり、撮影しづらいです)ので、状況に寄っては望遠を使う等の応用力が必要です。また昆虫の撮影はマクロレンズを使って大きく撮るのが普通ですが、短いマクロレンズで思いっきり近づいて撮影しようとすると、昆虫は逃げてしまうので、ワーキングディスタンスをなるべく取って長めのマクロレンズを使って撮影することをお勧めします。

さて、ここまで読めば下記表記の意味が分かりますよね?
「最短撮影距離35cm、ワーキングディスタンス26cm」
よくレンズメーカーのレンズ仕様欄にこのように書いてありますので、レンズを選ぶ時のポイントとして注意してみてください。

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