RAWって何?RAW現像?JPEGとの違いとは?

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以前記録画質についての記事でも軽く触れましたが、デジタル一眼レフカメラの記録画質には大きく分けてJPEGデータとRAWデータというものがあります。今回はそのRAWデータについて深く追求して行きたいと思います。

RAWは補正前提のデータ

RAWデータとは「生のデータ」のことを意味しており、撮ったものが完成系のJPEGとは違い、撮影したあとに色調や明るさの調整をすることを前提としたデータになります。
料理に例えると、スーパー等に売っている出来合いのお惣菜がJPEGだとすると、お惣菜を作るための材料がRAWデータにあたります。出来合いのお惣菜は自分で好みの味に調整することはできませんが、一から自分で調理するおかずは味や大きさ、彩りなど全てを自分で調整することができます。RAWデータも同じように、撮影してきた素材を自分の好みの明るさや色味に変える(この作業を現像という)ことで本当の意味での自分の作品として納めることができるのです。

RAW現像は料理をすることに似ている。

RAW現像は料理をすることに似ている。

RAWデータは重い!メモリーカードの選び方。

一方でRAWデータのデメリットはそのデータの重さにあると言えます。記録画質の記事でも書いた通り、RAWデータは一枚あたり約20MBもあり、4GBのメモリーカードでも200枚くらいしか撮影できない計算になります。RAWで撮影するのであれば、最低でも8GBは欲しいところです。更に、旅行先で写真を撮ることを前提としている人においては、16GBのメモリーカードもしくは8GBのメモリーカードを2枚用意しておくといいでしょう。

またデータの重さから、連写した場合にカメラが写真の読み込みに追いつかなくなるという弊害が生じる場合もあります。データの書き込みが追いつかないと、シャッターが切れなくなります。それらの対処法としては、RAWデータでもサイズをMに落として使うことや、読み込みの速いメモリーカードを使う等と言ったことが考えられます。メモリーカードは「UDMA7」対応のものを選ぶことをおすすめします。「UDMA7」対応カードでは、最大書き込み速度が150MBとなり、よっぽど大容量での連写をしない限り詰まることはないでしょう。ただ、カードにもカメラによって互換性の有無があるので、自分の持っているカメラと相性のいいカードを調べておくことも大事です。

RAWは無圧縮、JPEGは圧縮データ。

では、なぜJPEGではいけないのでしょうか?JPEGでもPhotoshopなどのアプリケーションを使えば明るさや色調補正を行うことができます。わざわざ重たいRAWデータで撮影する意味とは何でしょうか?

RAWデータとJPEGデータの違いは、圧縮されているかどうかにあります。JPEGはそのデータが完成系であることを前提とされているため、撮影した時点で圧縮されてしまいます。一方でRAWデータは先ほどから書いている通り、「調整することを前提としたデータ」であるため、圧縮されない状態で保存されます。圧縮しないということはつまり、その分データが重くなるわけですが、そのおかげで写真の諧調が壊れることなくキレイな状態でデータを残すことができます。また、写真は補正するという行為は基本的にいじればいじるほど画質は荒れていきます。ですから、もとから圧縮がかけられて荒れているJPEGの画像ではなく、無圧縮のRAWデータで撮影して補正した方が細かい調整もできる上に、最終的な仕上がりもキレイな作品として残すことができるのです。

JPEGは8bit、RAWは12〜14bit。RAWデータの方が階調が豊か。

また、JPEGデータはRAWデータに比べて光と色の階調が少ないのもデメリットです。JPEGが8bitしかないのに対し、RAWデータは12〜14bitの階調を有します。階調が少ない写真を補正しようとしすると、階調の多い画像に比べて光の調整がしにくかったり、色情報の欠落を招くなどといった弊害が生まれます。ここであまり詳しくは書きませんが、実はJPEGをphotoshopで補正する場合も、一度16bitに変換して補正した方が、色情報の欠落を防ぎ、画質の劣化を軽減させることができます。やはり写真補正のことを考えた上でも、階調の多いRAWデータで撮影した方がメリットがあると言えますね。

実際にRAW現像のやり方を見てみよう!

先ほどから、写真を調整するという言葉が出てきていますが、これが世間一般で言われる「現像」というもののことです。では、実際にRAW現像をしてみるとどうなるのか見てみましょう!今回は下の曼珠沙華の写真を使って現像してみます。

写真を撮影した日は曇っていて光に芯がなくてぼんやりとした雰囲気になってしまいました。個人的にはこれよりもコントラストが強く、曼珠沙華の特徴である赤をもう少し強調した写真に仕上げたいなぁと思います。

RAW現像のやり方。

こちらが完成系の写真です。コントラストを強くして、彩度を上げてみました。またホワイトバランスも、調整して赤と緑がグッと強く出るように調整してみました。
どうでしょうか?どちらが良いかは好みによって分かれると思いますが、印象が変わったのが分かりましたか?

RAW現像のやり方。

もう少し分かりやすい作例も上げてみましょう。
庭園の写真ですが、逆光で建物と緑が暗く落ちてしまっています。また撮影日が曇りだったため、どんよりとした雰囲気の写真になってしまいました。これを明るくさわやかな雰囲気の写真になるように現像してみましょう。

RAW現像のやり方。

こちらが補正後の写真になります。シャドウを上げることで建物と緑を明るく起こしました。また緑の彩度を上げるとともに、白くなっていた空に青味を加えることで、曇りでどんよりしていた雰囲気から晴れのような雰囲気の写真に仕上がりました。先ほどの写真よりもこちらの方が変化が分かりやすいですね。

RAW現像のやり方。

RAW現像には、cameraRawやLightroomなどの専用のソフトが必要なので注意!

さて、いかがでしたでしょうか?元の写真をここまで変化させることができると知ったら、RAW現像に興味が湧いてきたのではないでしょうか?RAW現像を覚えると写真撮影が更に面白くなるので、まだJPEGでしか撮ったことのない人は絶対に挑戦してみた方がいいですよ!

最後に大事な注意点ですが、RAW現像には専用のソフトやアプリケーションが必要になります。カメラ側では写真が確認できても、パソコンではアプリケーションがないと表示もできないので気をつけてください。私はPhotoshopについているCameraRawというソフトを使っていますが、他にもAdobeのLightroomというソフトなどがあります。撮った写真をすぐにブログやfacebookなどでみんなに披露したくても、ひと手間かけなくてはいけないというのは、RAWデータのデメリットとも言えるかもしれません。

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