クリップオンストロボの使い方とちょっとしたコツ。

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写真ライティングの入門とも言えるクリップオンストロボ。しかし、これが意外と使いこなすのが難しいんです。
今回はクリップオンストロボの基本的な使い方や、ちょっとしたコツなどを書いていきます!

クリップオンストロボとは?

クリップオンストロボとはカメラの内臓ストロボとは違い、カメラのホットシューに装着して使用する外付けストロボのことです。
室内や結婚式などイベントの時などに活躍するライトで、プロ機材のモノブロックストロボよりも安価で購入でき、うまく使えばクリップオンストロボだけでプロっぽいポートレート撮影を再現することも可能です。

クリップオンストロボの基本的な使い方

ストロボを使うと言うと難しく聞こえますが、ありがたいことにクリップオンストロボにもオートモードがあります。
最初のうちはオートモードに設定して使うようにしましょう。

クリップオンのオートモードはETTLモードと言う名前で表記されます。(ニコンの場合はTTLと表記されます)
ETTLは事前に一度テスト発光させて、適切な光量を計算した上で自動調光してくれる初心者でも失敗しにくいモードです。

場合によっては少し暗い、少し明るすぎるということもあるかと思いますが、その辺りは調光補正で補うことができるので簡単に調整が可能です。

プラスにすれば明るく、マイナスにすれば暗くなる。

プラスにすれば明るく、マイナスにすれば暗くなる。

シャッタースピードに注意!

クリップオンストロボはシャッタースピードに注意が必要です。ストロボには閃光速度というものがあり、たいていのクリップオンストロボではシャッタースピード1/160〜1/200くらいまでが限界になります。

それ以上シャッタースピードを速くするとストロボ光を全て取り入れる前にシャッターが閉じてしまい、一部だけ光が映らず影のように写り込んでしまいます。

そのためクリップオンストロボを使用する際にはシャッタースピードを1/160〜1/200以内に設定(自分のストロボの閃光速度を調べておきましょう)することが必要になります。

もしどうしてもシャッタースピードを速くしたい場合にはハイスピードシンクロという機能を使えば撮影可能ですが、バッテリーの消耗が激しくなりますので換えのバッテリーを用意しておきましょう。

クリップオンを使用するときのコツ

直射ではなく天バウンスで撮影する

クリップオンライティングの難しさは、正面から光が当たってしまうことです。正面から光が当たるとどうしても光が被写体の顔面にビシャっと当たったような汚い写真になりがちです。

直射の場合。

直射の場合。

そこでクリップオンの首を正面ではなく天井に向けて撮影してみましょう。

これが普通の状態。

これが普通の状態。

ライトを天井に向けた場合。これが天バウンス。

ライトを天井に向けた場合。これが天バウンス。


そうすることで拡散された柔らかい光を被写体に当てることができます。

天バウンスを使った場合。直射よりも光が柔らかくふんわりとした印象になる。

天バウンスを使った場合。直射よりも光が柔らかくふんわりとした印象になる。

天井の高さと色に注意!

天バウンスを使う時には天井の高さと色に気をつけましょう。

上に向けたところで天井が高すぎると、光が反射する場所がないため暗い写真になってしまいます。特にイベント会場などでは天井がめちゃくちゃ高いことが多いので天バウンスが効きません。

さらに天井の色が白以外の場合、天井に光を当てた時に天井の色を拾ってしまい色かぶりしてしまいます。そのような場合には天バウンスは避けるようにしましょう。

部屋や会場の光が暖色の時にはカラーフィルターをつける

初めてクリップオンを使い始めた時にやりがちなミスとして、被写体の色が青白くなってしまうということです。

ストロボの光にも色があります。ストロボや発光する光量によっても多少変化するので一概にこれということはできないのですが、ホテルやカフェなどに使われている温かみのある暖色系のライトよりも「青色に近い」ということははっきり言えます。

その結果、暖色系のライトを使った部屋でストロボを当てると光が当たった部分だけ青白くなってしまうのです。

特に人物の顔が青白くなってしまうと、不健康そうに見えてしまいますしどうしても避けたい現象です。

そんな時に必要になるのがカラーフィルターです。相撲のカメラマンがいつもこのフィルターをつけて撮影していますが、あれも同じ理由からつけています。

上位機種にはデフォルトでついてきますが、機種によっては別途購入が必要になるかもしれません。

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このカラーフィルターのオレンジをストロボにつけるだけで、ライトの青っぽい光を赤っぽく補正することができます。

このようにライトにカラーフィルターをつけて光の色を調整する。

このようにライトにカラーフィルターをつけて光の色を調整する。

この時のコツとしては、カメラのホワイトバランスを青に寄せることです。青に寄せないと、今度は写真全体が赤っぽくなってしまうので、適正な色温度に合わせるためにカメラ側で調整する必要があります。

ホワイトバランスは数字が小さければ小さいほど青色に近づきます。テスト撮影をしてみて、適正の色温度になるまで調整してみましょう。

ストロボの光を補助光程度に使ってみる

イベント会場などでの撮影で起きがちですが、被写体は明るいのに後ろが真っ暗になってしまうということがります。表現としてやるのであればいいのですが、後ろが暗く落ちているとどうしても写真全体が暗い印象になります。

手前だけ明るく後ろが暗くなった。

手前だけ明るく後ろが暗くなった。

そんな時はストロボの光を弱くして使ってみましょう。

イベント会場などでは会場全体が暗めなことが多いので、まずはISO感度を高めにして露出をあげておきます。この時の露出の参考値としては、ノンスト状態で撮影した時の露出が適正よりもやや暗いぐらいでいいでしょう。

その上でストロボの光量を被写体の顔に落ちる影を補助してあげる程度に設定します。レフ板のようなイメージです。そうすると背景が暗くならず全体的に自然な仕上がりの写真が撮れるようになります。

後ろが暗くならずに自然な仕上がりに。

後ろが暗くならずに自然な仕上がりに。

クリップオンストロボの選び方

プロ仕様のモノブロックタイプのライトよりも安価とは言え、クリップオンストロボもそこそこの値段がするためじっくり選びたいところです。
クリップオンストロボを選ぶ時のポイントをここで押さえておきましょう。

光の強さを確認する

クリップオンストロボによっても光の強さは変わります。

あまり光量の強くないストロボですと、外の撮影時などにあまり使えなかったり、天バウンスなどのライティングで暗くなりやすいなどの悪影響もあります。
ストロボを選ぶ時はなるべくガイドナンバー(GN)の大きなモノを選ぶようにしましょう。

ガイドナンバーは単純に光の強さを表す数値ではないのですが、ここでは詳しい説明は割愛して別の機会に説明できればと思います。基準としてはガイドナンバー40以上のモノを購入すれば問題ないでしょう。

ストロボの首が自由に回せるか

クリップオンストロボはカメラに直接つけて撮影するため、どうしても光の当て方に工夫が効きづらいのが難点です。

しかし、その中でもクリップオンの首がくるくる回るタイプのモノであれば、正面からまっすぐ当てることもできるし、天バウンスにすることもできる、さらには天バウンスの首を右側に振るだけで右側から角度のある光を表現することができます。

このように首が自由に動くストロボにしておけば、同じクリップオンでもある程度の表現が可能になるので、どれくらい自由度があるストロボかを確認しておきましょう。

ETTLモードがあるかどうか

上で説明したETTLですが、全てのクリップオンについているわけではないので注意が必要です。

慣れないうちはマニュアルだといちいち設定するのにも時間がかかります。ライトの設定をしている間にシャッターチャンスを逃していた、、ということにならないように自動調光のついているライトを選ぶことをおすすめします。

スレーブモードがついているかどうか

スレーブモードとは、複数のライトを連携させて同時に発光させることのできる機能のことです。
これは中級者向けですが、人物ポートレートやブツ撮りなど多灯ライティングでの撮影をしたいという人はスレーブモードは必須です。

スレーブモードを使って多頭ライティングを組めばあらゆる角度からのライティングが可能になるため、表現の幅がグンと広がります。

リサイクルチャージタイムが短いか

リサイクルチャージタイムとはストロボが一度発光してから次の発光までにかかる準備時間のことです。このチャージタイムが長いと大事なシーンで連写をしてもストロボが発光せずにシャッターチャンスを逃した!ということになりかねません。

家でじっくりブツ撮りをするという方であれば、多少遅くとも問題はないかとは思いますが、イベントや結婚式の撮影をするという方はリサイクルチャージタイムは重要視したほうがいいでしょう。

基本は純正ストロボがオススメだけど、最近の中華製も安くて高性能

カメラ製品はやはり基本は純正製品がおすすめです。

日本カメラメーカーの純正品はやはり耐久性もありますし、確実に作動することが保障されているものですので信頼感もあります。私もキャノンのカメラにキャノンのストロボをつけて使っています。

Canon スピードライト 600EX II-RT

私が使っている上の機種は上位機種になりますので少々値段が張りますが、canonやnikonのクリップオンは性能が高く中級機でも問題なく使えます。
知り合いのカメラマンさんで、上位機種は背が高くて照射位置が若干ずれるのが嫌だからあえて純正の背の低いライトを使っているという人もいます。

最近では中国製のクリップオンストロボも人気があります。

安い割に多機能で、チャージスピードが早かったりスレーブ撮影ができるなど特徴のある製品が多くあります。ただ耐久性や信頼性において純正品は及びませんので購入するには熟考が必要です。また純正品以外のものを購入する際にはご自身のお持ちのカメラと互換性があるのかを確認するようにしましょう。

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